ガチャピン先輩には敵わない2

http://gachapin.fujitvkidsclub.jp/

谷川俊太郎が絵本を作っていた・・・。
スヌーピーというかピーナッツというか、あの漫画の翻訳も、谷川俊太郎で、かっこいい日本語がたくさんあったのだが(かつて、それを毎日掲載している産経新聞を購読していたほどだ)、ガチャピンの指差す絵本の2コマを見てみる。


あかんぼガチャピン
ミルクのまない


と書いてあった。

やはり詩のリズムですな。
しかも、赤子でありながら、「赤子」から逸脱しそうな展開であり、見開きの右側は赤いから多分ムックのページなので、両者の差異も明らかになってゆくのだろう。

絵本は、繰り返し読まれる保護膜としての機能があるのだから、心地よい言葉のリズムは重要である。
そして、繰り返し読むことで、予測不可能な現実の世界の出来事とは違い、少なくとも自分の好きな絵本のなかでは、安定した物語が流れているという、安心を与える。

子供が絵本を繰り返し読むことを親にせがみ、長じては自分一人でも読むのは、良く知られた上記の理由があることは、いうまでもない。

しかしながら、この2コマと色の配置を見る限りでは、自分が自分であって、同じ年の他人ではない、という、ごく当然の、自我の発見と芽生えについても、恐らく安心と勇気を与える内容が想像出来る。絵本でありながら、小学生になっても、中学生になっても、ずっとずっと読み続けたくなるような視野を備えている。

いい絵本なんだろうなぁ。

来週も神保町に通うから、絵本コーナーに行って見てみようと思う。