蓮實重彦特別講義/『映画あるいは「類似の罠」』完結編

冒頭、美学校の先生(?)より、先程控え室で蓮實先生よりお聞きしましたのは、完結編と銘打っておりますが、本日は完結しませんとのことでした、とつかみの紹介がなされ、場内が沸く。流石。

蓮實先生が入場して来られた際に、窓際に座っていたので、左足をむぎゅっと踏まれた。しかし、先生はお気づきにならなかったようです。猪木に張り手をくらったファンの気持ちに近いのかな、と一瞬思いましたが、いや、無意識の行為による接触なので、後ろから来た猪木の、何気なく大きく振りかぶった右手が、僕の頬を殴った、という感じに似ているのか?いや、似ていないのか?などと、妄想しているうちに、ドゥルーズは、より少なく悪い、という、蓮實節とそれに誘われた場内の笑いに、ともかくこの会場に入ることができてよかったと思った。

内容は、次の完結編その2(黒沢清よりスタート予定?・・・)を拝聴してから書きたいなと思ったり思わなかったり。

それにしても、マキノ二連発は爆笑でしたね。まさかひどく感動的なシーンを二つ重ねると、爆笑になるとは思いもよらず、映画狂人恐るべし!と震え上がりました。あと、結構客席に教授っぽい人がいましたね。僕の回りには3人も教授がいて、今日は何コマでしたか、などと話していて、学生だけじゃなくて、教授も聴講しに来るんだ、とびびったのですが、でも斜め前の、今日は3コマ、と答えた教授がメモ帳を広げて、熱心に見返しているので、何気なく覗いてみたら、結構基礎的な作品名をメモして、必見!などと書いてあったので、映画初心者の文学部の教授なんだろうなぁと思った。
あんな初歩的な作品を見ていなくとも、教授が務まることは、ちょっと情けなかったが。

あと、関係ないけれど、ツタヤ新宿店は、『カリフォルニア・ドールズ』を棚に戻して下さい。
今日借りることができなかったじゃないか!!!
これで渋谷店にもなければ、ツタヤにクレームをつけます!
どうでもいい作品ばかり入荷している暇があるのなら、旧作の棚を元に戻せ!
特に渋谷店の棚割りは改悪が酷過ぎる。

なんかもういやになったんで、大学の図書館で視聴しようかな。
中央図書館に行けばいいんだろうか?
戸山にはなかったような。
演博は本しかなかった気がするし。
う〜む。学生の頃に一回経験しておけばよかった。
メンドクサイのう。