邦楽がつまらないなら、洋楽のベテラン有名バンドを聞けばいいのに、なぜ聞かない?

個人的な経験則では、邦楽で歌詞もサウンドも心底素晴らしいと思える曲に出会う確率は、数パーセントだと認識している。少なくとも、自分にとって切実だと考えることが出来た邦楽バンドは、一時期どっぷり浸ったフィッシュマンズだけだ。

邦楽しか出演しない失笑ロキノンフェスの動員が、日本の野外フェスでは一番であるという、到底納得しかねる事態を毎年この時期にニュースで知ってしまうので、一応、出演者一覧を確認してみるのだが、どれひとつ見たいと思うことが出来ない。

僕が変なのだろうか。邦楽など中学校の頃から嫌ってきたので、どうでもいいのだが。
だが、大学に入って多少なりとも日、仏、英詩の読解を学ぶようになって分かったのは、海外のドメジャーなバンドの歌詞ですら、邦楽の最高級のバンドよりも、遥かに良いということだ。
要は、邦楽の連中は、まともに詩を読んでないし、洋楽のサウンドは聞いても歌詞は学んでいないので、頭の中もすっからかんだし、言葉もまともに綴れないのだと思う。僅かな例外を除いて。
なぜ、すり減ってどうしようもないにも関わらず、恋愛の歌詞しか書かないのだろう、邦楽は。
恋愛が大きなモチベーションになることは分かるが、別に人生はそればかりじゃないだろうに。

金欠でSUMMER SONICに行くことが叶わなかったので、昨年の行ったときの記憶を辿るように、Spiritualizedや今年のSONIC YOUTHに思いを馳せて、彼らのライブの音質・画質の劣化バージョンとしてYOU TUBEで見てばかりいるのだが、やはり、邦楽などどうでも良くなる。


Spiritualized live on Letterman


Spiritualized - Electricity
(まともな音質のライブが上がってなかったので。)


Spiritualized - Happy Daze
プレスリーのバージョンもいいけど、こっちの方が好きだ。


Spiritualized - Shine a Light - Glastonbury 2008


Spiritualized: Amazing Grace + You Lie You Cheat


Sonic Youth - free city rhymes(Live 2000)

FREE CITY RHYMES


IN A FREE LANE

GHOSTS PASSING TIME

HEAT RISES

LIGHTS THRU THE TOWN

BLOWN SOUNDSCAPES

BLUE CITY EYES

BLACK LIGHTNING

A NEW ANGEL FLIES

MAKE A FREE LINE

TO THE NORTHERN SKY

HOLY RAIN FALLS

GHOSTS BURN TO SHINE
ELEVATOR
REACH FOR THE LIGHTS
INTUITION

FREE CITY RHYMES


別に訳すまでもないし、英語のままで読まないと意味がないので。

あと、背景はこれを。

http://d.hatena.ne.jp/rockushi55/20090416
音楽不況・ダサイ奴は放っておけ/From the Basement (Dol Dts Dig Eco) [DVD] [Import]

・・・Sonic Youthは、1999年6月に彼らの命でもある徹底的にカスタマイズされた機材の盗難あった。20年に渡り音を委ねてきた「媒介」の喪失により、再生を余儀なくされたことで、図らずも20世紀から21世紀へと一足先に移行をすることとなった。その祖であるボードレールに顕著なように近代詩以降、詩は都市とともにあった。詩人は、先達の詩において都市を発見し、自らもまた都市生活者となることで、子供であることを捨て、都市の詩人へと脱却するのである。"NYC Ghosts & Flowers NYC"の1曲目、"Free City Rhymes"を書いたことで、Sonic Youthは2000年代以降、とりわけ9.11以後のNYにおける最も重要なロックバンドになったと僕は考えている。Sonic Youthが"blown soundscapes blue city eyes"によって発見した都市とそこに生きる自らの生とは、"ghosts passing time"、"black lightning new angel flies"、"ghosts burn to shine"、"holy rain falls"という、光と雨の中で過去が呼び起こされ、回復を果たし、という循環によって再生を繰り返し続ける姿である。破壊されつくした"The City"の、Dryで空虚な空間に、ビートニクや亡くなっていった先達のGhostsたちを召還して、涙の雨を降らせて、世界中の"The City"に生きる若者たちの乾き/渇きを(一時でも)満たしてくれた彼らは、世紀の横断をいち早く成し遂げただけでなく、9.11以 後の都市で生き抜く方法を、再生を果たした音と言葉によって私たちに届けてくれた、ということだ。1981年から脈々と活動を継続して、世界中のロック ファン、ロックミュージシャン、クリエイターから尊敬され続けている、知性と感性と技術に卓越した彼らだからこそ成し遂げたまさに「マジック」だ。(そし て、ジム・オルークの抜けた穴を埋めて、キムの後ろでニコニコとベースを弾いているのは、なんとPavementのマークだった(笑)!油を売ってないで、早くPavementを再結成して下さい!)・・・

あと、TVの視聴率が悪いなら、いっそ来日バンドを出演させたらいい。コアなファンは見るし、この場組では、ソニートヨタがスポンサーに付いているようだ。機材や車両提供だけなのかもしれないが。番組の志に同意すれば、スポンサーは動く。くだらない番組の枠よりも、ずっといいと思うのだが。洋楽の演奏力や出音に対する意識などを学んだらいいんじゃないか、局のスタッフや、邦楽の連中は。GIBSONのベース好きのキムのSG Bassには、毛布を取り合うスヌーピーとライナスのステッカーが(笑)。

Sonic Youth - Incinerate (Tv Pro Shot)

歌詞は公式サイトには載ってないけど、一応ここにある。
http://www.lovecms.com/music-sonic-youth/music-incinerate.html
恋愛の歌詞ではあるけれど、Incinerate:・・・を焼却する。・・・を焼いて灰にする、を火葬にする。 です。最後の"Flamethrower"はこれ。http://en.wikipedia.org/wiki/Flamethrower