もういくつ寝るとトニー・スコット

今週で来年になるんですね。今週で来年という語感が妙な感じですが、1年に1回しか使えないので馴染めないのは致し方ないです。

年末ということもあり、思い返しては反省すべきことが多いのですが、一方で映画については嬉しいこともありました。


ひとつは、有名監督の作品さえ軒並み日本未公開が当たり前だった洋画不況のなか、若手から巨匠の作品まで、お蔵入りして1、2年経過していた未公開作品の上映が決まったことです。(公式アナウンスはまだのものもあるようなので、詳細は控えますが。)『キック・アス』も、そんな1本だったようですが、日本でも無事公開され、さらに公開館が4館から70館に拡大しました。

コスプレ・ヒーローの快進撃! 映画『キック・アス』公開4館から急きょ拡大公開決定
http://www.oricon.co.jp/news/movie/83356/full/?cat_id=tw

アメリカでは、続編の制作も進んでいるようです。クロエちゃんのコスプレ姿がジュリエット・ビノシュを彷彿とさせていていましたが、次回はビノシュ化が更に進むのか、ちょっと別な感じに成長するのかも、ビノシュファンとしては注目です・・・。

傑作アメコミ映画の続編『Kick-Ass 2』2012年に公開!
http://blog.movie.nifty.com/blog/2010/05/kick-ass-22012-.html

また、twitterなどでの口コミも効果を発揮しているようです。ちょっと前までwebは、個人の感想は主にブログに書かれていたので、集中的に感想を集めたり読んだりすることが困難でしたが、twitterではそれが容易です。僕自身はアカウントを持っていないので参加していないですが、口コミの波及というのが、メインストリームの流れとは別の流れとして根付いてきているんだなと改めて思った次第です。


もうひとつは、温故知新的な企画が増えてきたことです。先日も下記で『暗殺の森』(1970年)を見てきたのですが、若者から中年まで、客席が6〜7割くらい埋まっていました。流石にベルトリッチというべきなのかも知れませんが。

イメージフォーラム 映画の國名作選1イタリア編 12/25〜
http://www.eiganokuni.com/meisaku-itaria1/

TOHOシネマズの午前十時の映画祭もシリーズ2がアナウンスされました。個人的には1よりも明らかに見たい作品が増えました。『ロンゲスト・ヤード』まで入ってます!シネコンアルドリッチ。彼の死後から映画を見始めた世代としては、想像したことさえありませんでした。
http://asa10.eiga.com/2011/series2/cinema/


そんなことを考えているうちに、昨年のアメリカ映画のなかでも気になって仕方がなかった作品の上映が迫ってきました。

ソーシャル・ネットワーク』 1/5〜
http://www.socialnetwork-movie.jp/

アンストッパブル』 1/7〜
http://movies.foxjapan.com/unstoppable/

トニー・スコットは近年、デンゼル・ワシントンとタッグを組んで傑作を立て続けに送り出しているだけに、期待が否応無しに高まります。

トニー・スコットといえば、『キック・アス』の原作者の『ネメシス』というコミックの映画化の監督に決まったようです。
http://blog.movie.nifty.com/blog/2010/10/kick-ass-ac16.html


ひとまずは、人によっては(というか多分大多数の人にとっては)確実に失笑を誘うような文句ではありますが、もういくつ寝るとトニー・スコットと思って年明けを待つことにします。妙な語感が個人的に気に入ったからです。