ダーティ・ワーク (和書)/5

2007年05月06日 22:46

今年読んだ日本の新刊のなかで、ベストかも知れない。
スパイダーマン3が、「ジャンル映画」であるのと同じように、見事な「短編小説」。その表現形式で、何が出来るのかを考え抜いた末の作品であるということだが。

技巧の高さと、それが支える小説の強度が尋常ではない。
そして何より、そうした巧みさを非常にうまく隠している。

moonlight mile」を読んでいて、あまりの見事さに少し放心しました(笑)

侯孝賢が映画化したら、もの凄い傑作になるかも、などと思ってしまった。