フェイクですらない

必要があってジョン・カサヴェテスを見直しているのだが、・・・やっぱここに書くのはやめた。
ただ、スタジオボイス相対性理論特集号をぺらぺらと見ていて、別に彼らは嫌いではないが、日本のポップスは、いや、ロックは、切実でないからフェイクですらないという、あぁ、やっぱりこれもやめた。

とにかく、nobodyを紀伊国屋の6階に買いに行って、5階にふらっと寄ってみたら、思潮社の特集をしていて、「鮎川信夫の大きさ」とか「サンフランシスコ・ルネッサンス」とか、現代詩手帖を買って喜んでいる僕のような人間の生息地帯は、日本にはとうにないのかもしれないと改めて思った。早く居場所を確保して逃げよう。僕の感覚は30年古いんだな、やっぱり。ジョン・カサヴェテスソニック・ユース鮎川信夫も、それがたとえ妄想だったとしても、少なくとも真剣だったし、それは作品のクオリティを支えているから、少しくらい時代遅れの馬鹿が触れても、しっかりと伝わってくる。