『Clean/クリーン』/どうしてもドラマが作りたいというのであるならば、

やはり映画を勉強する他ないと思いますよ。

日仏学院爆音映画祭×2(3?)と、限られた機会でのみ上映されてきた傑作が、
いよいよ8月より、渋谷シアター・イメージフォーラムで公開されます。
マギー・チャンの曲と歌がダメな他は、本当に素晴らしい瞬間に満ちあふれています。

個人的には、2000年代に入って見たフランス映画のなかで、一番感動しました。
僕は3度スクリーンで見ましたが、見る度に涙の流れてしまうシーンが増えるという
不思議な経験を重ねています。回数を重ねるごとに、このフィルムにのめり込んでいくからでしょう。

特に、刑務所の接見シーンとラストのボーカル入れのシーンの演出は、何度も見て勉強して下さい。
セットと衣装の重要性を学んで下さい。

また、配役も重要です。
ごく少人数の「ホーム」ドラマだからこそ、ニック・ノルティを適用したことが、作品の質そのものに貢献しているのです。
役者に必要なことは、知名度ではなくて、存在感と説得力です。
日本にも、こんな俳優がいたらなぁ、といつもため息をついてしまいます。
48時間の彼が、こんなになるなんてなぁ。

http://cleanmovie.exblog.jp/i3/