今週は『ヒアアフター』と『劇的3時間SHOW』(侯孝賢)を見た。

今週は『ヒアアフター』を新宿ピカデリーで見て、今日は『劇的3時間SHOW』で侯孝賢の対談(一青窈蓮實重彦)を見た。対談は台湾の映画製作事情、「時光」の話、生活空間から人物の視点や思考を発想すること、そして思い切りの良さととことん待つことなどの話がとても監督らしく感じられた。来週はユーロスペースでついに『トスカーナの贋作』。『ヒストリー・オブ・バイオレンス』続編やモンテ・ヘルマンの新作など心沸き立つニュースも多数あり、また侯孝賢キアロスタミガス・ヴァン・サントの次回作に日本人俳優たちが参加していたりと色々話題はあったのだけど、忙しいので。
それにしても久し振りの蓮實節は相変わらずサービス精神旺盛で素晴らしく、また『百年恋歌』のオープニングも素晴らしく、それを巡る蓮實さんのあえてのエドワード・ヤンへの思い込みも素晴らしかった。僕なんかが素晴らしいなどと口に出すのは憚られるが。その思い込みを聞く前に、雨や亜熱帯気味の空気やアメリカン・ポップス、そして室内での遊戯(ゲーム)から『クーリンチェ少年殺人事件』を想起せざるを得なかったのだが、俳優自体が『クーリンチェ』の俳優だったとは。何で気がつかなかったのか自分でも分からない。第三部のオープニングのバイクのシーンもとても好きなので、第二部のオープニングが何となくしか思い出せないことが悔しい。今度見直そう。