『ソーシャル・ネットワーク』の予告編に「creep」が選ばれた理由を、歌詞から妄想してみよう。

先週末から日本でも『ソーシャル・ネットワーク』が公開され、結構ヒットしているみたいですね。ゴールデングローブ賞で4冠に輝いたようだし(http://eiga.com/news/20110117/13/アカデミー賞も控えるなか、ますます客足が伸びそうですね。個人的には『アンストッパブル』の方がヒットして欲しいですが。

さて、表題について、以前、別の箇所でも少し考えてみたのですが、改めて考えてみます。歌詞以外の理由は、色々とあると思うので、あくまで歌詞の観点からの妄想。


‪『ソーシャル・ネットワーク』 予告編‬
http://www.youtube.com/watch?v=HsLzKf6Bzhs

Radiohead Creep Lyrics
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/creep-lyrics-radiohead/e9b013a7caf5eec148256866000da819


予告編が、なぜRadioheadの『creep』の「コーラス」バージョンで、なぜモザイクで描かれたマーク・ザッカーバーグがシンボリックに出てくるのか。


①女に振られた怒りを創作に結び付けたり、"I wish I was special"と言っておきながら、その創作が成功して世界規模で"special"な存在になったりするところが、曲(バンド)とサイトの間にポピュラーな親和性があり、多分欧米の若者にはイメージしやすいから。


②歌詞の「you」に関する言葉がイメージさせるものが、Facebookやその支援者たち、あるいはネット、そしてそのユーザーの説明にも成り得るから。
つまり、angel, float like a feather,In a beautiful world,skinといった言葉は、資金やプログラミングの補助、その他実務を援助してくれるエンジェルであり(支援者、資金提供者)、羽のように浮かんでいて(銀行口座の数字としての運営資金やモニター上のWEB)、19歳の天才がプログラミングした「(広告などいれない)クール」で美しい世界の、文字通りのスキン(標示されるデーターーフェイスブックの登録者ーーの差異はあるものの、表示される画面の構成は同じ)。
そして何より、そうしたものの結晶としてのFacebookのユーザーは、Facebookという「In a beautiful world」である構築物の中にユーザーとして組み込まれることで、要素として、「 float like a feather」のような表層の存在になり、利用ユーザーやその利用状況(ログイン頻度や滞在時間など)が数字として増加することで、「angel」である資金提供者や社内外の支援者から資金や支援を引き出す「angel」の「angel」だから。
そうしたものの集合体として、Facebookの個人の顔写真の集合体として、マークという一人の男が作り上げたFacebookが成り立っているので、「モザイク」画と「コーラス」が適していたから。
こじつけ過ぎか(笑)


③歌詞本来の意味である、意中の相手にとってスペシャルな存在であればいいのに、という点が、映画の最初に絶交されて、最後にフェイスブック経由で「友達になる」リクエストを送るストーリーにマッチしているから。


こんなところでしょうか。
それにしても良く出来た予告編だ。予告編の方が本編よりも好きだという人がいてもおかしくない。『ヒアアフター』の予告編もこのくらい話題になればいいのになあ。http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html